物件を検索していると、間取りが「メゾネット」と書かれているものを見かけることが時々あると思います。
なんとなくイメージはできるけれど、実のところメゾネットとは一体どんな間取りでどんな特長があるのかよくわからないですよね。
そこで今回は「メゾネット」の物件に注目し、メリットとデメリットや、似た特長を持つ「ロフト」との違いについてご紹介したいと思います。
メゾネットのメリットとデメリットとは?
メゾネットのメリットとしてまず挙げられるのが、戸建てとマンションのいいとこ取りができるという点です。
メゾネットの物件は、マンションなどの集合住宅の一戸が2階以上の間取りになっているので、集合住宅でありながら戸建てのように1階と2階で居住空間の住み分けがしやすく、2階を子ども部屋にすれば階下への足音などを気にせずに済みます。
また、通常の物件よりも開放感があり、日当たりや風通しもいいという点も大きなメリットです。
では反対にデメリットとしてはどのようなことがあるのでしょうか。
メゾネットの物件は通常部屋の内部に内階段があるため、その分居住スペースとして使用できる面積が少なくなるという点はデメリットです。
また、通常のフラットタイプの物件と比較すると、洗濯や掃除などの家事動線も複雑になりがちです。
室内に階段があるので当然段差が発生し、転落などの事故の危険も出てくるので、バリアフリーや安全面確保といった面では工夫が必要となる点もデメリットと言えます。
また、リビング階段の場合など、間取りによっては空調の効率が悪く電気代が増えるといったケースもあります。
メゾネットとロフトのそれぞれのメリットの違いとは?
メゾネットの物件と似たタイプに「ロフト」付きの物件があります。
「ロフト」とは基本的に、建築基準法で面積が居室部分の1/2未満、高さが最大1.4mまでと定められており、「小屋裏物置等」としての扱いとなるため床面積にも含まれません。
また、「ロフト」には窓がなく、換気用開口部の大きさにも制限があります。
一方「メゾネット」は先述の通り住宅の内部に内階段があり、上階部分は"居室"として扱われます。
床面積にも含まれ、メゾネット部分の面積や天井までの高さ、窓の設置にも制限がありません。
ロフトと比較するとメゾネットのほうが、利用用途が広く自由度の高い使い方ができると言えます。