賃貸物件を探すとき「専有面積」という言葉を耳にしたことがありませんか。
賃貸物件における専有面積とは、その物件を借りた人が独占的に使用できる部分をいいます。
ただし、独占的に使えていても専有面積に入らないところがあります。
賃貸物件における専有面積について解説しましょう。
賃貸物件で意外と専有面積に入らない場所とは？知っておくべき注意点
専有面積は"専有部分のみの床面積"を指す広さであり、イコール部屋の面積というわけではありません。
具体的には居住スペースのほか、玄関やお風呂やトイレ、収納スペース、室内の廊下などが挙げられ、入居者のみの使用が想定されている場所を指します。
しかし、以下については居住者のみ使用できる箇所でも専有面積に含まれません。
玄関ポーチ
玄関扉の外側にある"玄関ポーチ"は専有面積に入りません。
その部屋に行く人しか使わない通路ですが、もともと通路なので共有部分になります。
バルコニー
バルコニーは災害時の避難経路に使われる共有部分です。
隣家のバルコニーとの間は仕切り板で仕切られていて、強く蹴ると簡単に破れる仕組みです。
いざというときに避難の妨げにならないよう、プランターなどをたくさん置くのは控えましょう
ロフト
最近増えているロフト付きマンション。
実はこの"ロフトスペース"は専有面積の半分未満の広さなら、専有面積に入りません。
したがって、ロフト付きの部屋は表記された専有面積以上の広さを使えることになります。
床下収納
キッチンなどの床下にある収納スペースも、ロフトと同じように専有面積の半分未満の広さならカウントされません。
ただし、1つの住戸にロフトと床下収納がある場合、両方合わせて専有面積の半分以上の広さになるとカウントされます。
配管スペース・メーターボックス
一般的に玄関の外にある、電気や水道のメーターボックスなども専有面積には入りません。
電力会社などの業者がメンテナンスのために入るため、共用部分扱いになります。
一人暮らしの賃貸物件で必要な専有面積とは？
では、一人暮らしの場合、どのくらいの専有面積があればいいのでしょうか。
『住生活基本計画における「居住面積水準」(国土交通省)』によると、健康で文化的な住生活に必要な住面積の水準は、一人暮らしの場合で25㎡ と定めています。
25㎡といえば、キッチンが部屋として独立した1Kか1DKくらいの広さ。
バスとトイレ、洗面台が別々に設けられ、水回りが充実している物件も多く、一人暮らしにおすすめの"平均的な間取りサイズ"といえるでしょう。
