大学生や社会人になると、今までは両親などがしてくれていた公的な書類の手続きをする機会も増えますよね。
1人暮らしをはじめるにあたって、住民票の異動をするべきかどうか迷っている方も意外と多いかと思います。
今回は、意外と知らない住民票の異動手続きについて、いろいろと見ていきましょう。
大学生の1人暮らしの場合も住民票の異動は義務?
年齢を重ねていくと、自然とさまざまな公的書類に触れ合う機会が増えるものですよね。
普段の生活ではまったく目にすることのない住民票も、携帯電話の契約時からパスポートの取得などのいろいろなシーンでお世話になる書類のひとつ。
春からの1人暮らしを控えて、新居への引っ越しとともに、住民票の異動をどうするべきか決めかねているという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実家を出て1人暮らしをはじめる大学生の中には、住民票の異動手続きをせずに放置している方も一定数いらっしゃいますが、実は住民票の異動は法律上の義務です。
たとえ大学生でも1人暮らしをして住所が変わる時は、住民票の異動手続きをとるのが正解です。
法律上では、「転居をした日から数えて14日以内に住民票の届け出をおこなうこと」「正当な理由なしに届出を怠った場合は過料が課されること」などが定められています。
また、実家が同じ都道府県にある場合や頻繁に実家に帰る大学生の場合は、「生活の拠点が異動しない」として住民票を異動しなくてもよいケースに該当する場合もあります。
大学生の1人暮らしで住民票を異動させないデメリットと特殊な例
全項目でご紹介したように、1人暮らしをはじめたりシェアルームで暮らしはじめたりと、住まいとなる場所が変わる場合は住民票の異動が必須となります。
しかし、研修や実習などのための引っ越しなど、1年以内に元の住所に戻る予定がある場合は法律で定められた「正当な理由」にあてはまることとなり、必ずしも住民票の異動が必須ではないこともあります。
また、住民票をあえて異動しないことによって、大学生には下記のようなデメリットがあることも押さえておきましょう。
●本人確認が必要な郵便物を受け取ることができない
●選挙権を行使できない
●住民票の提出が必須となる運転免許試験や国家試験などが受けられない
●パスポートの取得や更新ができない
●健康保険証や年金保険料などの書類が手元に届かない
●成人式の案内が実家に届いてしまう