グループリビングの取り組みがおこなわれるようになったのは1990年代からで、北欧での取り組みを参考に進められてきました。
まったく知らないシニア同志が集まり、共同生活を送りながらお互いに支え合う場として機能しています。
グループリビングとはどのようなものか、そのメリットとともにご説明します。
シニア向けの賃貸であるグループリビングとは
グループリビングとは、複数人のシニアが共同生活を送る場所で、高齢者施設と異なり、一人暮らしのように自由に過ごすことができる施設です。
家族に頼ることが難しくなってきている現代で、血縁関係でない人とともに助け合いながら暮らす住み方が生まれました。
一軒家のような建物に住居者それぞれの部屋が割り当てられ、ポストやインターホンも個別に用意されており、プライバシーも守られるようになっています。
グループリビングは、高齢者が気軽に出歩くことができて、人が訪ねてきやすい場所にあることがポイントです。
それぞれが人として自立して生活することが求められ、買い物や日々の生活でこなさなければならないことは自分でおこないます。
入居費用は百万円程度からかかり、月額費用も通常の家賃や光熱費、食費などと同じように必要です。
要介護になった場合には地域包括支援センターの方と連携するなどします。
シニア向けの賃貸であるグループリビングのメリット
食事を作るスタッフや、庭や畑の手入れに来るボランティアの方との交流も生まれ、一人で暮らすより刺激にあふれています。
住民といっしょに食事を摂ることもでき、孤独を感じることもありません。
また、住民同士が毎日のように自主的に集まって趣味の会などを催し、これまで縁のなかったことにも挑戦することができます。
自室には造り付けの収納棚やキッチンもあり、部屋から出たくないときでも簡単な調理が可能です。
また、各部屋にトイレやお風呂が備え付けてあるため、一人暮らしのように自由に使うことができてストレスはたまらないでしょう。
ペット飼育可能な部屋があるグループリビングでは、いっしょに住んでいたペットを連れてくることができます。
一人暮らしのように自由に生活を送ることができますが、いざという時に人を頼りやすいところもメリットです。