意外と知られていませんが、賃貸物件の価格の相場にもオンシーズンとオフシーズンがあり、同じ物件でも、借りる時期によって家賃の額が変わることがあります。
毎月の家賃は少しでも安い方がうれしいですね。
そこで、賃貸契約をする時期を選ぶことによって、物件をお得に借りる方法を解説します。
家賃が安いシーズンがある!?季節による動きとその理由
物件を探す際は、シーズンによる相場の変動を知っておくことが大切です。
もっとも引越しの多い季節は1月~3月、進学や就職、転勤などの多い時期です。
この時期は引越し業者の手配も大変で、閑散期に比べると費用も高くなります。
同じことが家賃相場にもいえるため、物件の需要が多く家賃は上がる傾向にあります。
そして4月も中旬頃になると、ピークはおさまりつつあります。
引越しする人の数が減ってくると、不動産会社も早く空室を埋めたい意向が働いて、家賃を下げて募集をかけ直すことがあり、家賃交渉も入居者側が有利になります。
この流れを受けて、部屋探しのオフシーズンとなる6月~8月が狙い目。
異動や転勤などを行う企業が少ない時期で、暑い夏には引越しを計画する人も減るため、家賃の値下げ交渉がしやすくなります。
ただし、家賃そのものを下げるのは他の入居者との兼ね合いもあり、難しい場合があります。
そこで、礼金の値下げや、入居後一定期間の家賃を無料にする「フリーレント」などの交渉をしてみるのがおすすめ。
大家さんにとっても、家賃の値下げより応じやすいといえます。
暑さが落ち着く9月…賃貸相場はどうなる?
しかし、9月になると状況は変わります。
9月は半期の終わる時期で、異動による転勤が増え社会人の引越しも多くなります。
また、学校も新学期が始まる時期であり、そのタイミングで転居を考える人が増えてきます。
そのため、9月~10月は賃貸物件が高くなる傾向にあります。
なんとなく物件を探していると、高めの家賃で契約することになってしまうので注意しましょう。
そして 11~12月は新年度に向けて早めに動く人たちがいるため、家賃相場はあまり下がりませんが、年末で引越しが減る傾向にあるので、安い料金で引越しできる時期です。
また、この頃は新築物件のプロモーションが始まる時期でもあり、春先までに転居を考えているなら、この時期から物件探しを始めると新しい物件が多く有利といえるでしょう。