畳がある和室は、日本ならではの魅力のひとつ。
しかし、生活の中で畳は擦り切れたり日に焼けてしまったりと、フローリングよりも消耗しやすいところがあるため、交換するときはどうするのかが気になるところです。
今回は、賃貸物件の畳の費用負担や相場について見ていきますので、和室のあるお部屋が気になっている方はぜひ目を通してみてください。
賃貸物件の畳の交換費用は大家さん負担?借り主負担のケースとは?
賃貸物件での畳の交換費用は誰が負担するのかというと、基本的には大家さんが負担します。
ただし、次の場合は借主が費用負担することになります。
●賃貸契約書に「借主負担である」ことが明記されている
賃貸借契約書の中で、畳が消耗品と指定されていることがあります。
畳も電球のように消耗するものとして賃貸契約書に明記されていれば、交換費用は借り主が負担しなければなりません。
●故意や過失によって畳を破損した
借主は、借りている部屋や設備を注意して使用し、大切に管理しなければなりません。
たとえば、「タバコの不始末で畳を焦がしてしまった」「飲み物をこぼした後放置したままにしていてシミになった」「換気を怠って畳にカビが生えてしまった」など、借主に過失がある場合、費用を負担するのは借主側です。
畳の交換費用を借主が負担する場合の方法と相場
畳の交換といっても、いくつかの方法が考えられます。
費用も異なってきますので、ぜひこの機会に見ておきましょう。
裏返し
畳をそのまま裏返し、傷んでいない裏側に畳表を張ってよみがえらせる方法です。
「畳に傷みはないが日焼けが気になる」ときなどに使え、畳の購入後3~4年程度がおすすめです。
施工費は、1畳あたりおよそ4,000円~5,000円です。
表替え
畳の芯材である畳床(たたみどこ)は残しておき、畳表だけを新しいものに取り替える方法です。
もっとも利用されている方法で、畳を購入して6年程度が目安です。
施工費は、1畳あたりおよそ4,000円~9,000円です。
新調
畳表も畳床も含む畳全体を、新しいものと入れ替える方法です。
畳の購入後15年程度が目安になります。
不要になった畳を処分するための費用が、別途かかることもあります。
施工費は、1畳あたりおよそ7,500円~2万円です。