賃貸物件を探しているときには、バス・トイレ別や温水洗浄便座の有無、ユニットバスなど、水回りの機能性が気になる方も多いのではないでしょうか。
そのなかでも近年とくに人気を集めている機能が、お風呂の追い焚き機能です。
そこで今回は、賃貸物件をお探しの方に向けて、お風呂の追い焚き機能について、そのメリットや注意点をあわせてご紹介します。
賃貸物件にもついている?お風呂の「追い焚き機能」とは
そもそも「追い焚き」とは、温度の低下したお湯を沸かしなおすことです。
お風呂についている追い焚き機能とは、浴槽と風呂釜を配管でつなぐことで、お湯を循環させながら温める循環窯直結型の設備のことを指しています。
大人数で順番に入浴するときや、長時間お湯を貯めているときには、いつでも温かいお湯に浸かれる、便利な機能として人気です。
賃貸物件暮らしでも検討したい追い焚き機能のメリット
一般的に戸建て住宅やマンションに人気のあった追い焚き機能ですが、近年では賃貸物件からも人気を集めています。
2016年に不動産会社がおこなったアンケートでは、「引っ越すときにほしい設備」ランキングでは、追い焚き機能は79%からの回答を得て4位にランクインしています。
また回答者の内訳をみると、ファミリー層からの回答は89%、一人暮らしからの回答は65%と、世帯人数に問わず追い焚きは人気機能のひとつです。
ファミリー世帯では、帰宅時間や入浴時間がバラバラであったり、子どもがお湯を跳ね上げて温度を下げてしまったりしても、個人の生活スタイルに合わせて入浴できることがメリットのひとつです。
また、単身世帯では追い焚き機能があることで半身浴や、一度浴槽から出てもう一度入るなど、柔軟な入浴スタイルがとれることが大きなメリットでしょう。
どちらにしても、お湯をはりなおすよりも経済的かつ、自由度が高い点が追い焚き機能のメリットといえます。
追い焚き機能がある賃貸物件は高い?追い焚き機能の注意点
追い焚き機能があることで、賃貸物件の家賃が上がってしまうのはひとつの注意点です。
ただし、高い機能性と利便性のために、高い家賃でも追い焚き機能がある部屋の入居を希望する方は少なくありません。
追い焚き機能でもっとも注意したい点は、雑菌の増殖です。
入浴時には少なからず浴槽に雑菌が入り込みます。
35~40℃の温度は雑菌の繁殖に適した温度でもあるため、長時間湯をはり続けるときには雑菌の繁殖に留意しましょう。
高い温度のまま一晩おくと、膨大な数まで増殖するといわれているため、こまめに清掃したり、一日一度は浴槽を乾燥させる時間を設けたりするとよいでしょう。