「いつの間にか壁紙が黄ばんでいた」なんてことはありませんか?
クロス(壁紙)の黄ばみは、水拭きではなかなか落とせません。
頑固な汚れとなってしまう前に掃除、または定期的なメンテナンスが必要です。
そこで、今回は黄ばみの落とし方についてご紹介します。
クロス(壁紙)を掃除する前に黄ばみの原因を知ろう!
壁紙が黄ばむ主な原因は、ズバリ「油脂」と「たばこのヤニ」です。
油脂は、料理の際に加熱された油から発生する油煙に含まれます。
レンジフードや換気扇が吸いきれなかった油煙は、室内へ拡散されてクロス(壁紙)に付着し、それが黄ばみの原因となるのです。
たばこのヤニは樹脂であり、煙と一緒に部屋中へ広がってクロス(壁紙)に付着します。
実は仏壇で使用する線香の煙も、油煙やたばこと同様に黄ばみの原因です。
クロス(壁紙)の黄ばみは、ホコリやゴミを壁に吸着させたり、カビや臭いの原因になったりするので、早めの対策が必要です。
黄ばみの落とし方は?クロス(壁紙)の掃除方法
油脂が元で黄ばんでしまったクロス(壁紙)は、水拭きではなかなかキレイに落とせませんが、簡単に手に入るアイテムを使用して汚れを落とすことは可能です。
賃貸物件でも可能な掃除方法をご紹介します。
①まずは、少量の水をかけて「壁紙の材質」を調べる
一般的に壁紙は「ビニールクロス」が多いですが、掃除の前にご自宅の壁紙がビニールクロスかどうかを、少量の水をかけて調べる必要があります。
水を弾く場合は、ビニールクロスのため掃除が可能です。
水を弾かなかった場合は、ビニールクロス以外の素材である可能性があり、掃除方法には注意が必要です。
②壁についているホコリを除去する
掃除機やはたき、市販のハンドワイパーで壁に付着しているホコリを落とします。
③洗剤を吹きかける
適切な量に薄めた洗剤を吹きかけます。
④雑巾で汚れと洗剤を拭き取る
強くこするとクロスを痛めてしまうので、優しく拭き取ります。
⑤仕上げに乾いた雑巾で拭き取る
洗剤の拭き残しがあると、変色の原因になってしまうので、仕上げは水分が残らないように拭き取ってください。
黄ばみに有効な洗剤は以下のとおりです。
掃除用の重曹
水100mlに対し、重曹を5g(小さじ1)の比率で混ぜて使用します。
セスキ炭酸ソーダ
重曹と炭酸ナトリウムにより構成されたアルカリ性で、合成界面活性剤に比べて環境に優しいのが特徴です。
使用の際は、ペットや小さなお子さんが舐めないよう注意が必要です。
セスキ炭酸ソーダを水500mlに対して小さじ1~2を加え、粉がなくなるまで軽く振って溶かして使用します。
市販の中性洗剤
中性洗剤で落とせる黄ばみは、軽いものに限られます。
しかし、オレンジオイル入りを使用すれば、キレイに落とせます。
過炭酸ナトリウム
酸素系漂白剤やワイドハイター、オキシクリーンなどが挙げられます。
40~60度のお湯に溶かして使用しますが、必ず換気をしながら使用し、素手では触らないように注意してください。
普段から壁と家具の隙間をあけて風通しを良くしておき、喫煙時や調理時には、煙が部屋の中にとどまらないように換気を心がけると、黄ばみ予防になります。