賃貸物件を選ぶ際に内見すると、図面に表示されている広さよりも実際はせまいと感じ、「思っていたのと違った」とギャップが生じてしまうケースがあります。
このように図面と実際の内見でギャップが生じることには理由があります。
今回は賃貸物件について、図面と内見でせまいと感じる理由や、そうならないための対策についてご紹介したいと思います。
賃貸物件が実際見るとせまい?図面と内見で違いを感じる理由とは?
賃貸物件を探す場合、まずは部屋の写真や間取り図などの情報を参考にしますよね。
しかしあらかじめ見ていた図面より内見したときのほうがせまいと感じるのには次のような理由が考えられます。
梁や柱の位置
梁や柱のある位置によってはお部屋がせまいと感じますが、図面上で意外と見落としがちな部分でもあり、実際に内見したときに気付く場合も多いです。
床や壁の色
壁の色は一般的に白が多いですが、白は光を反射してお部屋を明るく広く見せる効果があります。
壁の色が濃い目だと、それだけで実際に見た感覚としてせまいという印象になります。
床の色も同様に明るめの色のほうが広く感じるため、暗めの色だと実際よりもせまいという印象になります。
写真の撮り方
物件写真の撮り方によっては実際よりも広く映る場合がありますが、これも内見の際にギャップが生じる理由のひとつとなっています。
専有面積の誤差と居住スペース以外が占める面積
図面に記載されている専有面積の計算方法は、壁の厚みの中心線から計算した「壁芯面積」と、壁の内側を計算した「内法面積」の2種類があります。
賃貸物件の場合、物件概要に乗せる専用面積はどちらを載せるという明確な決まりがないため、壁芯面積が記載されている場合、実際に内見したときに思っていたよりもせまいと感じることもあります。
また、専有面積にはトイレ・バス・洗面・収納・廊下といった居住スペース以外も含まれるため、それらの占める面積が多ければ居住スペース自体はせまいと感じるでしょう。
実際に賃貸物件を内見したときせまいとギャップを感じないための対策
図面で確認できる対策とは
図面と内見でのギャップを感じないようにするための対策として、まず物件の図面では梁や柱の位置と、バス・トイレ・洗面・収納・廊下などがどのくらいを占めているかを確認しておきましょう。
物件写真も、広角で撮影されたものかどうか注意して見ておくとよいでしょう。
内見時にできる対策とは
実際に内見する際にはさまざまな部分をチェックすると思いますが、契約後に住んでからせまいと感じないためには内見時に部屋の採寸をおこないましょう。
内見時に採寸するポイントとしては、窓のサイズや家電を置く場所、手持ちの家具を置くと予想される箇所などです。
特に手持ちの大型家具家電がある場合は、あらかじめサイズを測ってメモしておくことをおすすめします。