今回は賃貸住宅へお住まいを検討されている方に向けて、「軽量鉄骨造」についてご説明していきます。
どのような特徴があるのか、またメリット・デメリットについてもみていきましょう。
賃貸住宅の構造「軽量鉄骨造」とは?
そもそも軽量鉄骨造とはどのようなものなのでしょうか。
まず建築物には木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造・鉄筋鉄骨コンクリート造など、構造に種類があります。
鉄骨造のなかでも厚さ6ミリメートルを超える鋼材を使用した場合は「重量鉄骨造」といい、6ミリメートル以下の場合は「軽量鉄骨造」です。
賃貸住宅の鉄骨造は防音性や建築コストの面で、木造と鉄筋コンクリート造の中間に位置しています。
軽量鉄骨造の多くはプレハブ工法という、工場で製作した部品を現場で組み立てる方式です。
製造コストが安く工期も短いので、家賃が比較的安く設定されていることも多くなっています。
賃貸住宅における構造「軽量鉄骨造」のメリット・デメリット
次に軽量鉄骨造のメリット・デメリットについてご紹介していきます。
まずはメリットとして、家賃の安さがあります。
コンクリート造に比べて、ほかが同一条件だった場合において建築費用が抑えられている分、家賃も安く設定されていることが多いでしょう。
また耐震性の面では、木造よりは高いといえます。
木材に比べて鉄骨は折れにくいので、比較的安心です。
1981年6月以降に建てられた物件であれば、耐震基準もクリアしています。
また木造と比べて、虫の出にくさもあります。
鉄骨より木造のほうが、虫にとって卵を産み付けやすいためです。
しかし虫に関しては構造よりも環境に左右される場合も多いため、必要な対策はとる必要がありそうです。
次にデメリットですが、通気性があまりよくない点や、断熱性の低さがあります。
これにより夏に暑さ、冬に寒さを感じやすい場合があるでしょう。
次に防音性の低さがあります。
素材の厚みが薄いため音が響きやすいのです。
とくに掃除機や洗濯機などの機械音が響く場合があり、騒音トラブルにもなりかねませんので、夜遅くに利用したい方は、注意が必要です。
また子供の声や足音も響きやすい傾向にあります。
その場合は、テレビを置く場合には裏に吸音パネルを貼ったり、壁に遮音シートを貼ったりといった対策をとるのもおすすめです。
床には厚手のカーペットを敷くのを検討しても良いでしょう。
また道路に面していない角部屋や、居室同士が隣り合っていない部屋にすると、騒音トラブルを減らせるかもしれません。
まとめ
賃貸住宅の構造で軽量鉄骨造とはどのようなものか、またメリット・デメリットについてまとめました。
内見の際にはよくお部屋を見極め、暮らしやすい物件を選べるようにしていきましょう。